4月11日(月) 先日、気象庁が発表した資料の中で、都心の熱で暖まった空気が海風によって埼玉県南部や茨城県・千葉県へと運ばれ、これらの地域の気温の上昇を招いていることが科学的に判明しました。昨年、観測史上最も暑かった42.7℃を観測した足立区も、この都心でのヒートアイランド現象の影響で気温が上がったものです。
 東京都は「熱環境マップ」を作成し、これに基づいて「ヒートアイランド対策推進エリア」として都内4箇所を設定しました。4地区合計3900ha(江東区の面積に匹敵する広さ)の地域に、都市再生の一環として、保水性舗装、壁面緑化、校庭芝生化等を重点的に実施していきます。
 この推進エリアは、国の「地球温暖化・ヒートアイランド対策に関するモデル地域」にも指定されましたので、国の施策とも連携しながら、ヒートアイランド対策が推進されます。対策の効果が現れ、東京が快適な都市へと変わっていくことに期待したいと思います。
 ちなみに足立区でも、今年度、2つの小学校の校庭を芝生化にするなど、ヒートアイランド対策が取られます。
※リンク:東京都報道発表資料・ヒートアイランド対策推進エリアと熱環境マップについて
※リンク:日経新聞・政府、都市再開発で温暖化対策・全国13カ所モデル地域に
※リンク:日経新聞・埼玉、千葉の夏の暑さは東京都内の熱が原因・気象庁
※リンク:東京都報道発表資料・観測史上最も暑かった日の区部の気温分布について
※リンク:首相官邸・都市再生本部
※リンク:気象庁・関東地方のヒートアイランド現象の状況について(PDFファイル)