5月24日(月) 先日、小衛門給水所の記事を掲載しましたが、実は、足立区にはもう1ヶ所・江北給水所があります。以前は、水道局の西営業所として運営され地下には工業用水のタンクが埋設されていましたが、事故時や震災時に強い、信頼性の高い送配水システムを構築するため給水施設を新設します。
整備の目的は広大な配水区域の解消と配水池の容量不足と偏在の解消で、上水道タンクを埋設します。整備概要は、配水区域は、足立区の一部(20.3キロ平方メートル・足立区の面積の約4割)、給水人口は23万人、一日最大配水量は9.9万立方メートルです。給水所築造の工事工程は平成16〜23年度、送配水管工事は平成19〜23年度で、総事業費は230億円(給水所:約140億円、送配水管:約90億円)です。
ところでこの江北給水所の場所は、環状7号線と放射11号線の交差地点(環七江北陸橋脇)にあり、平成19年度開通予定の日暮里・舎人新線がスタートするとこの地域は街づくりの拠点となることから、高島も以前から水道局と議論を交わしていました。その結果、上部利用については、配水池は全地下式としタンク上部は二階建て商業施設等と駐車場が設置できるよう上載荷重5トン/平方メートルに耐えられるような構造にします。敷地の有効利用を考慮し、配水池は西側に寄せ、東側に中層の施設を南北に建設できるスペースを確保します。ポンプ塔は、まちづくりの景観に大きく左右されるため、周辺環境と調和したデザインにします。なお、上部利用のための建物等の整備は、給水所竣工後(平成23年度)に実施します。新たな街づくり、沿線整備を含めこれからも努力していきます。
※リンク:Mapion 江北給水所の地図(江北5丁目5番地付近)
※写真:江北給水所の上部