8月5日(火) 先日、とても気になるニュースを目にしました。トヨタ自動車が、東京本社にある海外営業部門を2007年にも全面的に愛知県・名古屋市に移転する方針を決めたというものです。
移転の理由は、2005年に開港予定の中部国際空港を上手に活用すると、東京から成田空港を利用するよりも交通費が安くなり、また海外への行き来も各段に便利になるからとのことです。単純にトヨタ自動車が、愛知県の会社であるとか、空港運営会社の社長がトヨタ出身だからという理由ではないのです。
東京都にとって、こうした「脱東京」の傾向は非常に問題だといえます。トヨタ自動車という大企業が、東京から離れれば、他の会社も移転を含め脱東京を考えるかも知れません。都市の魅力は空港の利便性だけではありませんが、このニュースを聞くと、羽田空港の国際線就航、空港までの交通アクセス等、羽田空港の利便性を高めなければならないと感じます。
とにかく地方はこれだけ「奪東京」を考えながら一生懸命にがんばっていることを考えれば、東京もいつまでも「首都」だからという甘えでは、都市としての魅力がなくなってきてしまいます。経済も暮らしも「東京が一番」と言えるような街づくりを進め、しいては日本の活性化へつなげたいと思います。
※リンク:Y!ニュース・トヨタ、海外部門移転へ 07年、名古屋へ1000人
※リンク:中部国際空港
※リンク:東京都都市計画局・航空政策基本方針