2月20日(水) いざこざの理由も子供のケンカ並みです。

事情を整理すると、知事は「築地は守る。豊洲は活かす。」と宣言して当選し、結果的には科学的根拠のないまま感情的に遅らせ、ムダな税金を使うと同時にオリンピック・パラリンピックに環状2号線が間に合わず、混乱が避けられない状態になっています。

「築地は守る」と公言していたにもかかわらず「食のテーマパーク」もいつの間にか消えていて、またまた無責任知事との評価が定着してきています。

そしてとんでもない策略が練られたのです。築地市場跡地の有償所管替えの方法についてです。つまり、築地を守ると言いながらこの土地を市場会計(市場の財産)から東京都の普通財産へ5千数百億円で買い取るという所管替えです。

「築地は守る」と言ったことから、この予算を新年度予算に計上したらとんでもないことになります。委員会へは知事が出席し、当然のように説明責任が問われますから「大炎上」は間違いありません。

そこで与党は悪知恵を働かせました。何の説明もしないまま5千数百億円で買い取る方法を見つけたのです。それは、新年度予算ではなく、本年度の補正予算という形で知事を招致することなく乗り切るという奇策です。

もちろん、8年前の東日本大震災対応では1千数百億円の補正予算を緊急を要する案件として成立させたことがありますが、それは例外中の例外で人道上しかも緊急でした。

ここまでが簡単な整理です。

つまり、知事をかばう都民ファーストと公明党が「知事が責任を問われないように」委員会に出席しなくても予算が通るように画策したのです。

ところが、どんでん返しがありました。都民ファーストがこの奇策に反対したのです。怒ったのは一方の当事者です。裏切りだと発言して本会議が開かれなかったと言うのですから私怨を都政に持ち込む配慮のなさには疑問を感じます。

これが東京都議会平成31年度定例会初日のドタバタです。