1月24日(火) 本日、召集された第180回通常国会で野田総理は就任後初めて施政方針演説を行い、消費税率の引き上げを柱とする社会保障・税の一体改革への協力を求めました。
特に興味があったのは福田、麻生元総理の施設方針演説を引用して野党自民党を取り込もうとしたことです。
しかし、報道では状況は逆効果になったようです。
福田前総理時代の平成19年11月、衆参多数勢力が異なるねじれ国会でした。
当時の小沢代表と大連立で合意したものの民主党内の反対でとん挫しました。
現在は与野党が逆になり同じことを繰り返しています。
又、麻生元総理が行った演説で、消費税率を含む税制抜本改革を行うために法制上の措置を講じたいと、と、言及したことを逆手に取り野田総理自身の目指すものと同じだと述べました。
当時民主党は野党として政権与党の自民党に対してすべて反対の態度を示していました。しかし、立場が逆転すると今度は歴代総理の演説を引用して取り込みを計りました。
前回の衆議院選挙での民主党マニフェストはこれで総て実行できなかつたことになります。本来ならば野田総理は施政方針の前段として国民に対して公約不履行の理由と謝罪を述べてから本来の考え方を述べる必要があつたのではないでしょうか。
野党時代は自民党の政策を否定しておきながら与党になったら過去をすべて忘れて協力を求める姿勢に違和感を感じるのは島だけではないと思います。
とは言え、話し合いの場に出ないのは公党の自民党しては説明不足の感があります。
先ずは、民主党内の消費税引き上げを反対する勢力に理解を求めて党内の一本化をしてから話し合いをしたいと、述べるなど国民の皆さんが理解できる対応をしなければ民主党と変わりないと言われます。
今こそ、国民に信頼される政党として頑張らなければなりません。