9月26日(月)  政府・民主党の東日本大震災の復興財源に充てる臨時増税の最終案が26日に明らかになりました。
所得税、法人税、たばこ税をいずれも2012年度から増税し、地方税の個人住民税は13年6月から増税を行うそうです。
相続税は対象から外すとの事。本日の民主党税制調査会では増税への異論が噴出したので、民主党内では27日にも党内の意見を集約したうえで、政府・民主党案を決定し、与野党協議に入る方針だそうです。
具体的な臨時増税案は、所得税は13年から10年間、納税額に一律4%上乗せするとの事。所得税は毎年1月から1年間の所得を課税対象としており、12年度に臨時増税を導入すると増税開始は13年1月になります。法人税は12年4月から3年間、実効税率5%の恒久減税と約2・5%の臨時増税(国税分)をセットで行うとの事です。
本日も衆議院予算委員会が開かれ質疑が行われています。
たばこ税は1本につき2円の値上がりで、1箱40円のアップになります。
足立区内のたばこ小売商の皆さんの顔が浮かんできます。
自動販売機でたばこを買うときはタスポカードが必要になり消費者は煩雑さからスーパーへ足を運ぶようになりました。
更にたばこ税の値上げによる打撃も大きい物がありました。そして、東日本大震災です。
葉タバコ農家は東北地方に多く、被害を甚大でした。震災直後から一定の期間商品が供給できない状況でした。アンケートによると葉タバコ農家の多くが他の作物に移ろうと考えているそうです。足立区内では約40億円近くのたばこ税が入り大きな財源になっています。健康に害があるから値上げをする。そんな安易な考え方で値上げをすることが、果たして正しい考え方か疑問を感じます。
又、景気低迷の中、復旧・復興だから税を上げることが日本の経済にどう影響するのか?
景気を回復して初めて増税論議をすることが必要ではないかと思います。
この事は決して被災地を蔑にするのではなく、景気回復が被災地に対する大きな支援の力になると信じるからです。
あの事業仕分けで廃止になった朝霞の公務員宿舎問題も今月から工事がスタートしました。
F財務副大臣は記者団の質問に対して他の宿舎を廃止して新たな朝霞の宿舎を建設すれば十数億の余剰金がでる。そのお金を被災地に廻すと、発言をしています。
建設完了は2年後です。