5月2日(土) 世界各地に広がる新型インフルエンザ。水際対策を徹底しても完全に侵入を防ぐのは難しく、いずれ日本に入ってくるのは時間の問題とも言えるのではなでしょうか。無論、関係者も大変な努力をしており人手が不足しているとの情報も入ってきます。
世界的に最も大きな被害を出したのが1918年に登場したスペイン風邪。世界で約4000万人、国内で約39万人が死亡したとされ、致死率は2%に上る。0.1%以下の季節性インフルエンザと比べ非常に高率でありました。
死者が多かった理由は、ウイルスそのものの病原性の強さもありますが、戦時中の栄養不良や細菌の二次感染を指摘する説もあります。
これに対し、アジア風邪(57年)の死者は約200万人、香港風邪(68年)は約100万人で、致死率は0.2〜0.5%程度。今回のウイルスの遺伝子分析からは、今のところ強毒性を示す変化はなく「アジア風邪と同程度では」(専門家)との見方があるようです。
更に、治療薬など医療環境や、衛生状態の向上を考慮すると、過去の新型ほどの被害は出ない可能性が高いようです。
国立感染症研究所の岡部信彦感染症情報センター長は「キラーウイルス(殺人ウイルス)が入ってくるという状況ではない。手洗いなど基本的な感染症予防を心掛けてほしい」としています。新聞・テレビでは感染が広がれば、都議選も含め選挙に大きな影響があるとしています。とても心配ですが、何よりも人命が第1であり早急な解消を望みます。