3月27日(金) 令和2年東京都議会第1回定例会最終日です。
午前中には役員会、総会が行われました。
その後、本会議場に向かう際、同志の都議から、予算特別委員会の締めくくり総括質疑で、三宅都議が行った築地再整備についての質問に対する知事答弁の意味が変わったことが知らされ驚きを禁じえませんでした。
本会議終了後、局の関係者が説明に来ました。知事は築地再整備について見直しを行うと答弁したが、東京オリンピックパラリンピック開催が延期された期間は再整備しないという意味であり見直しはしませんと話されました。
高島は自民党東京都連の幹事長として、東京都の新年度予算に対するわが党の質疑について、3月21日から党幹部と打ち合わせを行っていました。
東京都側とは、意見の一致を求めて数度文章のやり取りを行いました。しかし、調整が整わないまま、締めくくり総括質疑前日の23日を迎え、深夜になって、東京都の幹部から電話とともに新たな質疑の文章が送られてきました。そこで高島は、東京都政の課題ですから、直接、あなたと鈴木幹事長とで調整してくださいと依頼し、了解していただきました。
翌24日、つまり予算委員会当日の午前中から、東京都幹部と鈴木幹事長との折衝が数度行われ、ギリギリのところで、質疑内容について相互に了解することができました。
予算特別委員会では、三宅議員が冒頭に築地再整備について質問し知事が答弁、その答弁を受けて三宅都議は、築地再整備計画を見直すということの確認がとれましたと、再度、念押しをする発言をし、次の質問に移りました。
以上が質疑の経過です。にもかかわらず、冒頭にお話ししたように、本会議終了後の東京都側の説明は、豹変していました。
そこで、高島からは当初からの数度の折衝を経て結実した質疑であり、その内容を正確に理解していたか確認をとりました。東京都側の責任者は当然理解をしていますと答えました。
関係者の何度もの意見交換、努力の積み重ねで最終的な質疑ができた事を理解していると言いながら、本会議が終了した今になって、答弁の意味は違うと発言してくるのは都議会に対しての裏切りであり信じられない行為です。
仮に答弁の意味が違うというのなら、三宅都議が知事答弁の趣旨を再度念押しした際、あるいは、その後1時間以上続いた予算委員会の質疑の場で、知事並びに担当局の責任者は、訂正の発言をすることが、十分できた訳です。
それにもかかわらす、24日の予算委員会の答弁内容の変更を27日の本会議終了後に説明にくること自体に首をかしげます。
本当に残念です。私の知る限り、過去にそんな無責任な発言をする都庁マンはいませんでした。行政の継続性を重んじ、施策の整合性を追求し、都民の負託を受けた都議会に対し責任ある答弁をしてきた、実直で信頼に足る行政マンはいなくなったのでしょうか。
その場、その場で都合よく言葉を変え、場当たり的に都政を運営し、パフォーマンスばかりで責任を取ろうともしない姿勢が許されるとでも思っているのでしょうか。行政とは本来、地に足のついた地道なものです。それを忘れた都政がどこに向かっていくのか。残念でなりません。